今回は「ひょええええ~」という感じはなかったけれど(それでもこの大そうな密室っぷりはスゴイけど)。
なんといっても、今作は今までにない少年の描写がよかった……。
あの時代の過酷さと、少年と家族の状況が相まって、物語に引き込まれた。
この少女や少年たちはどうなってしまうのだ……!と。
それに加えて、あのジジイ。モノの見事に悪役一色でした。
ここまで作り上げると、多少の強引さは気にならなくなる。
余韻が残る本格モノ。このシリーズ、量産できるものでもないし、完成度の面でもやっぱり好き。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
三津田信三
- 感想投稿日 : 2011年9月20日
- 読了日 : 2011年9月20日
- 本棚登録日 : 2011年9月20日
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