母の愛は偉大だな。
この本を読むのは2回目だが、
最初に読んだ時と違って、今私は2児の母でもある。
母として、子供として、いろんな視点で読んでいる自分がいることに気づいた。
子育てをしていると、
いろんな「覚悟」「決断」が必要だなと思う瞬間が多くある。その覚悟が足りないから思い悩み、迷うこともあるんだなと自分自身そう思った。
チックは親(父)の呪縛から逃れることができなかった。「男はこうあるべきだ」といった「べき論」に囚われていた。
でも本当の心の奥に抱いていた想いは、ただただ「愛されたかった」だけ。
満たされなかった心が呪縛に囚われてしまうことに繋がったんだろうな。
だからこそ夢でポジー(お母さん)に受け止めてもらって良かった。
そこでチックは自分を見つめ直し、良いところも悪いところも全て、丸ごと自覚し、認め、前を向くことができた。
母と子もそれぞれ一生懸命に生きていた。
それは紛れもない事実。
そしてそれぞれにドラマがあるんだな。
自分に必死の時は考えもしないが、
母には母のドラマがちゃんとあるんだ。
母の物語を私ももっと知りたいなと思った。
それが私の物語にも繋がっているんだ。
あと最後に。
母が亡くなると母に会えなくなると同時に失うものがまだあった。
それは、
自分が「お母さん」と発すること。
そう思うと、
「お母さん」と呼ぶこと自体もとても尊いこと。その大切さを改めて心に刻んでおこうと思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年2月22日
- 読了日 : 2024年2月3日
- 本棚登録日 : 2024年2月3日
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