ちくま日本文学011 泉鏡花 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房 (2008年3月10日発売)
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本棚登録 : 268
感想 : 21
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鏡花二冊目。読んだ中では、三尺角、山吹、歌行燈、湯島の境内あたりが好み。特に歌行燈の「背(せな)を貸せ、宗山」の景色はぶわっと広がった..一面の能舞台が見えた気がした..まさに絶品。
山吹、三島由紀夫好きだろうなあ笑(私も好きだから他人のこと言えないけれど)
湯島の境内もお蔦が可愛いこと...「切れるの、別れるのッて、そんな事は、芸者の時に云うものよ。...私にゃ死ねと云って下さい。蔦には枯れろ、とおっしゃいましな」後ろに流れる清元と相まってサイコー

収録作品
雛がたり
国貞えがく
三尺角
高野聖
山吹
天主物語
縁結び
歌行燈
湯島の境内

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 純文学
感想投稿日 : 2020年12月5日
読了日 : 2020年12月5日
本棚登録日 : 2020年12月5日

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