哲学的な何か、あと科学とか (二見文庫)

著者 :
  • 二見書房 (2017年4月3日発売)
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本棚登録 : 1156
感想 : 53
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SNSで見かけてからずっと興味があった飲茶さんの著作。本当は数学の方を読みたかったんだけど、本屋さんになかなか置いてなくて、とりあえず手に入ったコチラから読んでみた。

手にとって驚いたのが、
…横書き!!
フランクな文体だし、とっつきやすそう。
きっと難しい、科学やら哲学の内容を、
めっちゃわかりやすく、おもしろく書いてあるんだろうな…と思いながら読み進めた。


…え、
普通にめっちゃ難しいんだけど。

とくに結構前から興味があった量子力学の二重スリット実験の話とか、シュレディンガーの猫の話とか、今ある薄い知識でも、もうちょっとそのあたりの理解が深まるつもりで読んでいたんだけど、
やさしくおもしろい文体で書かれていようとも、
前提知識が足りないとやはり難しいんだなぁ…、
ってことがよくわかった。

ただ、やっぱりおもしろいところもたくさんあって、相対性理論とか(そういう認識であっているのかどうかはちゃんと考える必要があるけど)、自分の知識にない新たな側面での説明だったし、
哲学的ゾンビの話は人間同士だけでなく、たとえばAIに意識はあるか?とかの問題に結びつけて考えてもめちゃくちゃ面白いなぁと思った。

いずれにせよ私にとってはなかなか難しくて、
思っていたよりは歯ごたえが凄かったけど、
興味深くて学びが多い内容であるのも事実。

数学の方もぜひ見つけ出して読んでみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年10月13日
読了日 : 2022年10月13日
本棚登録日 : 2022年10月13日

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