塩野七生さんの「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」を読むまでは、ボルジア家=毒殺の一族、という印象を抱いていました。
「死ぬ直前になってから、そういえば1年前、ボルジア家で食事をご馳走になったことに気づく」なんてコトが平気で言い伝えられているから。この漫画はその塩野さんの小説よりも、更に解りやすく読み易いので、歴史が好きでない方も楽しめると思う。
日本史でも「勝てば官軍」と言うが、歴史における敗者は一体どれだけの汚名を着せられているのだろう…。そんなことを考えさせられる漫画でした。
メディチ家やボルジア家を知らずしてルネッサンスを語ることはできません。あのレオナルド・ダヴィンチも、ミケランジェロもコロンブスも彼らなくしては存在し得ない、と言っても過言ではないのだから。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2009年11月23日
- 読了日 : 2009年11月23日
- 本棚登録日 : 2009年11月23日
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