静岡市内の写真店「Ohno Camera Works」さんで読ませて頂きました。
うろ覚えですが、書きたいと思います。
妻・荒木陽子さんが亡くなる写真集だと認識してましたが、
ページをめくるたび、何も出来ないことが、こんなに悔しくなるものかと痛感しました。本当に切なく悲しくなりました。
そして、写真の横にアラーキーさんの嘆きにも似た言葉(私小説)があるのが、さらに胸に突き刺さりました。
表紙をめくって、見返しに、手書きで書き殴った「私写真家宣言」が載ってます。
これは幻の写真集『センチメンタルな旅』からものらしいです。
前半はその『センチメンタルな旅』からセレクトされた写真(新婚写真)らしいです。
その後に「冬の旅」として、陽子さんとの最後のツーショットから亡くなりお葬式が終わるまでの写真。
陽子さん自体は、ほとんど写っていません。
愛猫チロと、病院までに会ったと思われる女の子の看板(表紙)
モノクロ写真なので、チロがより一層と寂しげな姿に見えました。
そして、女の子の看板が切ない。
特に陽子さんが亡くなった後に撮った夜の看板は切な過ぎる。
詳しく存じ上げませんが、お子様がいらっしゃらないのかな。
陽子さんへの尊い愛が伝わってきました。
「写真集を観る」と言うより、まさに「私小説」を読む。
ぜひ、手元に置いておきたい作品です。
アラーキーさん、貴方が陽子さんを愛したように、
僕も大切な女(ひと)を、一生愛します。ありがとうございます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
写真集
- 感想投稿日 : 2013年6月18日
- 読了日 : 2013年6月16日
- 本棚登録日 : 2013年6月9日
みんなの感想をみる