パナソニックの二代目社長から八代目社長(現在の津賀さん)に至る社長を中心とした人事のお話。
トップ人事は重要であり、かつ複雑でもある。シンプルに経営能力が高い人が選ばれるわけではなく、人間関係から導き出されるのが日本企業の常。他人の会社とは言え、身につまされる。もっとも、こういう類の書籍を読む私自身の趣味も良くはないが。
サラリーマンが社内で出世するにはどうするか、ということなのかもしれないが、出世は手段であり、目的は自分で正しいと思う経営をすることなはずが、出世が目的になるととてもおかしなことになってしまう。
二代目の松下正治さん(当初では元凶のように描かれている)が亡くなってからの刊行ということで、ある程度は人に配慮してはいるはず。三代目の山下さんには好意的で、四代目の谷井さんには同情的。その後の森下さん・中村さん・大坪さんは無能扱い。津賀さんには期待を込めたクロージング。これらは、事実に基づいてはいるんだろうが、真実とまでは言い切れないだろう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
マネジメント
- 感想投稿日 : 2015年7月5日
- 読了日 : 2015年7月5日
- 本棚登録日 : 2015年7月5日
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