税務面では課税所得を少なく見せたくなり、株主に対しては利益が出ているように見せたくなるというのは非常に分かりやすい話。実際に税務会計と財務会計は異なるし、一部言われている二重帳簿というのも経営者心理ではありうる話なのだろう。それをルールと規制で抑えているということ。
貸付時には、与信と担保が重要。担保にはモノ・ヒト・カネの3種類というところは分かりやすい。質・抵当、保証につながる。
特別損益を現時点の経営者の力量とせず、営業利益を重視するのはアグリー。ただ、歴代の経営者を含めて、その会社自体の力量を図るには、純利益は必要ということだろう。
最後の方の繰延税金資産のくだりも非常に分かりやすかった。返ってくるはずの税金だとしても、当該期にそれ以上の利益が出ていないとダメということ。
その他、タイトルから予測した内容とは異なるが、頭がすっきりする内容だった。
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カテゴリ:
財務会計
- 感想投稿日 : 2012年4月1日
- 読了日 : 2012年4月1日
- 本棚登録日 : 2012年4月1日
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