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難しい~。
聴きながら情報の整理が追い付かない!
歴史的な暗号やら象徴やらの蘊蓄部分は下巻途中で諦めてしまった(・ε・ )
出てくる場所や建築物や絵画や記号がスラスラ思い浮かべば何倍も楽しめそう。そのうち日本の古都なんかを舞台に一作出たらいいのにな。
犯人マラークがピーター・ソロモンに対して「お前の息子が死んだのはお前自身のせいだ」と執拗に責め立てることにずっと違和感があり、フリーメイソンやソロモン一族への異常な執着ぶりもただの拗らせちゃんに思えて仕方なかったのだけど、真相がわかればその異様な執念も腑に落ちた。共感はできないけど。
ピーター・ソロモンが全ての真相を知って、幼い日の息子の姿を想う場面は悲しい。親子の溝はいつできたのか。どのように深まったのか。なぜ後戻りできなかったのか。育児中の身には重たく響くものがあった。
一方で、国の情勢が一変しそうなくらいの勢いで皆が大騒ぎしていたのに発端は親子の仲違いかいな、という気がしなくもない。でも実際の世の中の大事件も元を辿ればそんな感じだったりして。
ヒヤヒヤドキドキの展開で、今作もとても楽しめたけど、共感したり思わず応援したくなるようなキャラクターが少なかったので、読後感は☆3です。
ラングドンがフリーメイソンの秘密に対して否定的態度ばかりとるのは焦れったかったけど、その気持ちもわかるよと思うくらい、登場人物がみんな自分勝手。自己主張が強い人ばかりで、読んでいてくたびれた。
CIAのサトウ局長にはもっとぬらりひょん的キャラを期待していたのに、ただただ強権的なばかりでガッカリだ。
そしてソロモン兄妹!ずっと一族ルールがまかり通ってきた人たちなんだろうけど、あまりにマイペースすぎて傲慢なところがチラチラ見え隠れするように感じてしまった。
事件解決後、ソロモン兄妹が古の知恵について生き生きと語るほどに「うーん」と気持ちが引いてしまい、自分の知識不足、教養のなさを痛感……。
『ダ・ヴィンチ・コード』は映画化、『ロスト・シンボル』はドラマ化されているようなので、今回ぼんやり聴き流してしまった箇所をおさらいしようかな。
- 感想投稿日 : 2023年2月5日
- 読了日 : 2023年2月4日
- 本棚登録日 : 2023年2月4日
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