<印象に残った言葉>
・小さな幸せも、大きな幸せも、この世にはたくさんある。気づかなくても、通り過ぎちゃっても、後から考えればあの時は幸せだったんだって気づくこともある。
・あまりにもささやか過ぎて、当たり前過ぎて気づかないですけど、何より不幸は心に刺さりますが、本当の幸せはただ寄り添うように訪れる。だから、気づかないけど、人間は毎日毎日幸せに触れている。
<感想>
名前に「幸」の一文字を持つ作家に声をかけ、幸せをテーマにした作品を集めるという、ちょっと面白い試みをした本。個人的には、小路幸也の「幸せな死神」において、人の死の時にしか現れない死神(不幸の象徴?)にとっての幸せが、人の誕生の瞬間という設定が面白かった。何をどう幸せと感じるかはその人の心持ち一つであり、裏を返せば、生きている限り誰でも幸せを感じるということ。人生は常に前向きに、幸せはどこにでも転がっているんだという気持ちでいきたい。自分はカヌーをして、川の流れを感じたり、川からの景色を見たり、「自然と一体となっている」と感じた時が幸せ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年3月20日
- 読了日 : 2015年12月31日
- 本棚登録日 : 2016年3月20日
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