京セラや第二電電(現・KDDI)を設立された稲盛和夫氏の著書.
人として正しいことを常に考えて行動する.
小学生でも知っているようなことでも,意外とできないのが人間ですよね.
印象的だったのは「第4章 利他の心で生きる」の中の話.
携帯電話事業に参入する際,別の会社も参入に名乗りを上げ,周波数の関係から同じ地域ではNTT意外では1社しか営業できないという制約があったため,その新規参入の企業と事業区を分けなくてはならなかった.
事業の収益性を考えれば,人口の多い首都圏を取らなければいけなかったが,どちらの会社も引かず,このままでは国内の携帯電話事業が成長しないと考えた著者は首都圏と中部地方を相手に譲り,自分たちは地方を担当することにしたそう.
日本の成長を考えて,自分たちの利益が減るリスクを負うなんてできるだろうか.
この行動は本当に尊敬する.
他にも印象的だったことたくさんありますが,多すぎるので箇条書き.
・細心の計画と準備なくして成功はありえない
・努力を積み重ねれば平凡は非凡に変わる
・人間の3タイプ,可燃性・不燃性・自然性
・リーダーには才よりも徳が求められる
・心を磨くために必要な「六つの精進」
・「他を利する」ところにビジネスの原点がある
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年1月23日
- 読了日 : 2017年1月23日
- 本棚登録日 : 2017年1月23日
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