五つの短編。共通するのは「バベルの会」という女子大生の読書サークル。しかし、それが前面に出てくることはない。多分、戦前の金持ちの家の子女と、それに仕える少女。家のために品行方正な生活を送り、読書好きで夢見がちなお嬢様が共通点。同年齢でありながら主従の関係、家という歪んだ存在の中で、幻想的でありながら残酷な死が訪れる。読後感はちょっと背筋が寒くなるものだけど、それぞれに面白かった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年9月6日
- 読了日 : 2023年9月6日
- 本棚登録日 : 2023年9月6日
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