p49まで読んだ。
註釈などしっかり書かれていて考察を深めることができた。
本書『法の政治学』は、法という現象を批判的に考察することによって、法を巡りこれまで語られてきた中立性や公平性、あるいは客観性といった言説に対し疑義を唱えようとするものである。
人文科学・社会科学のなかでも法学・政治学の分野において、日本ではフェミニズム理論がほとんど存在せず、欧米でも遅れて興隆したことは、いかに両分野における領域性を維持する法・掟の力が強力であったか、そしていまなお強力であるかの証左だともいえる。
「個人的なことは政治的である」というスローガンは、個人的・私的な問題であるために、法学・政治学の分野では扱われないとされてきた問題にこそ、政治性が隠されているのだ、ということを鮮やかに暴いた。
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- 感想投稿日 : 2011年10月9日
- 本棚登録日 : 2011年9月26日
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