解説にもあるように、前巻は「アホバカ・トリック」が持ち味であり、ミステリというジャンルの中で個性を発揮していたと思います。
本巻はアホバカ要素が薄くなり、その分、人情とかSFとか絵のオチなど色々な要素が取り入れられていますが、単に薄味になってしまったという印象です。人情やSFとなると、他の人の方が長けていると思われるので、自分の個性を生かす作品作りをしてほしいものです。やはり、保険調査員ものの最初の3篇が、この人が一番個性を発揮できる形であるように思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2011年3月1日
- 読了日 : 2011年3月1日
- 本棚登録日 : 2011年2月18日
みんなの感想をみる