やがてマのつく歌になる! (角川ビーンズ文庫)

著者 :
  • 角川書店 (2004年12月25日発売)
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本棚登録 : 1165
感想 : 45
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ついにサラレギーが本性を現す。したたか、腹黒いと思っていたが、こんなことをたくらんでいたとは。そして探していたベネラと・・・。
この巻で一番気に入っているのは、ダカスコスとアーダルベルトが酒を飲みながらする会話。ダカスコスは役に立たない・・・と思っていたが、すごく性格がいいやつなんだなと。ダカスコスが感動するような世界を作ろうとしているのは、まさしくユーリなのだと、感慨深かった。アーダルベルトも初期のイメージとだいぶ変わったな。一匹狼のような気がしていたけど、周りにいる人間が変われば変われる人なんだと思う。アーダルベルトはユーリの魂がジュリアであることを知っているから、「奴は幸せそうか?」と聞いたんだろう。じーんときた。
アビーと勝利の会話が笑えた。アビーの日本語、日本文化の間違った覚え方がひどすぎる・・・。それからグウェンダルが弱すぎる…。彼はとても有能なはずなのに、アニシナを前にするとかたなし。ほかに相談する相手がいなくて、肩を落として悲しそうに戻ってくるシーンを想像するとおかしかった。この国は大丈夫か?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル‐ファンタジー
感想投稿日 : 2010年7月4日
読了日 : 2010年7月4日
本棚登録日 : 2010年7月4日

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