タテ社会の人間関係 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (1967年2月16日発売)
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50年前の本とは思えない、今にも通じる日本人の特性をあぶり出して解説(勿論、海外で出会った日本人同士仲良くなったりしない、とか、細かな点で疑問に思う部分もあったのだけど)。

資格よりも場を重視する、というのは、職業聞かれて会社名答える、ような部分からも納得。そして、「場」の中での細かな上下関係を意識する、というのもまさにその通り。そんなところが、他人と比べて焦ったり、劣等感を抱いたりするところにもつながるのかなと思う。私はそうなんだけれども、日本人に共通のことなのか?

「この人のためなら頑張ろう」と思ってもらえるようになりたい、というのは私の中での理想だったのだけれども、その考え自体が日本人的なんだな、ということがわかった。そして自分自身の能力よりも自分のチームの能力をうまく発揮させるか、ということが重要なのも日本人的な組織であればこそ。この本が書かれてから50年も経った今、今もそのやり方でいいのか?自分自身の働き方を考えるためにも、ここはもうちょっと考える必要があるんだろうな、と思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2020年1月6日
読了日 : 2020年1月6日
本棚登録日 : 2020年1月6日

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