猫視点で権力闘争を描いているところが「ミソ」。本来なら「ドロドロ」した物語になるところが、猫視点で書かれているので「のんびり」とした「ほんわか」ムードのお話に仕上がっている。このギャップがとても心地よい。定省ではないが「猫なんか好きじゃない」と思いながら、ついつい笑みを浮かべながら読んでいる自分に気が付く。願わくば定省が天皇になってからをもっともっと描いてほしかった。あっさりと終ってしまって残念。もう少しこの世界に浸っていたかった。
#天邪鬼な皇子と唐の黒猫 #NetGalleyJP
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2020年1月8日
- 読了日 : 2020年1月8日
- 本棚登録日 : 2020年1月8日
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