食虫、双生児、マゾヒズムなど
性的倒錯を孕む題材。
幾重の線を重ねる
執拗な背景の描き込みと
衣類や髪、口元などの
フェティッシュな描写。
著者の作家性というか
人間性というか
そんなもんが垂れ流れてる短編集。
中でも「虫の味がする」が
一番良かったです。
虫を食べる女の子への
生温かい、際どい興奮に
焦点を当ててるけれど
髪を掻き上げる「癖」を
そのコに持たせてるのが秀逸。
作品に漂うエロさに深みを与えてました。
素晴らしかった。
まあなんて言うか
この人
俺と
同じかもしれない
という
淡く
少し
くすぐったい
共感
なんです。
作家として好きになれそうです。
ありがとうございました。
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しかしアレですね
「こんな日常でも、出口があると信じてる」
でしたっけ?帯のコピー。
…本売るって大変ですね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2012年3月4日
- 読了日 : 2012年3月4日
- 本棚登録日 : 2012年3月4日
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