自分にとって、ポップ・ミュージックとは「聞き手の想像力を広げる事の出来る音楽」の事を指します、そして、そういう意味において正に理想のポップ・ミュージック。何度聴いても感動が止まらないんだよ。
一般的にはエレクトロニカ/インストゥルメンタルという慣れない人には難解に見られがちなジャンルに括られるDe De Mouseこと遠藤大介。彼の音楽の最大の魅力は、そんな風評を吹き飛ばす、人懐っこくも独特のボーカルサンプリングとシンセの重ねられ方。どこかオリエンタルな臭いを感じさせつつ馴染み易さすら感じるのに、圧倒的なまでな個性的。正直、これほどまでに個性的なのに聞き手を選ばない音楽は初めてかも。
口コミで支持を広げて話題となった1st,まさかのエイベックス移籍の2nd、そしてこの3rdアルバムではアートワークにFFT等のイラストで吉田明彦氏を起用。これまで以上に緻密かつ繊細に重ねられた音のレイヤーとの相乗効果で100人の聞き手に100通りの物語を生み出すマジックがある。そう、想像力があれば何処へだって行けるんだ。本当だよ?
とにかく、もっと多くの人に聴かれて欲しいし、聴かれるべき音楽。
皆、こっちにおいでよ。こっちの方が、きっと、ずっと、楽しいよ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
音楽
- 感想投稿日 : 2011年11月20日
- 読了日 : 2010年5月6日
- 本棚登録日 : 2011年11月20日
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