妻たちの二・二六事件 (中公文庫 M 9)

著者 :
  • 中央公論新社 (1975年2月10日発売)
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感想 : 16
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澤地さんの文章力と取材力を感じる。事件の当事者青年将校たちは最も尖鋭的に愛国者だった。奥様達を含めて本質的には悪人ではない。国を想い正義を求めた結果が他人を殺さねばならないとの結論に至ってしまうことが悲しい。安穏な現代の私達に批判する資格は無い。ただ本書を通してあの事件の処理方法が政治的に激しく翻弄されたんだということがわかった。226.515事件の関連本を読みたくなった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2011年10月13日
読了日 : 2011年10月13日
本棚登録日 : 2011年10月11日

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