ファウンデーションへの序曲 上 (ハヤカワ文庫 SF ア 1-31 銀河帝国興亡史 6)

  • 早川書房 (1997年11月1日発売)
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ハリ・セルダンが若き日に、心理歴史学へどのようにしてたどり着いたかを記している。

クレオン一世に「周到に」興味をもたれた結果、彼が身を隠しながら、理論でしかなかった心理歴史学を実際に運用しようと二万年の「歴史」を手に入れようとする。

公園で出会ったジャーナリスト、ヒューミンの導きで、ストリーリング大学でドースという協力者を得て、その後危険を察して、より「古い何か」をもつマイコゲンへと逃れていく。

皇帝の前でも頑なに心理歴史学は理論であると言い張っていたセルダンは、協力者達との対話を通じて、実学の可能性を探っていく様子に引き込まれる。

また、それまでのハリ・セルダンは全てを悟った老人のイメージだったが、心理歴史学を練り上げていく若者の姿は、興味深かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2023年11月20日
読了日 : 2023年11月19日
本棚登録日 : 2023年11月20日

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