この題名が全てを語っている。ムーミンの作家・トーベヤンソンは、芸術家一家に生まれ、極めて恵まれた少女時代を送り、天賦の才に恵まれていた。ただ、彼女が凄いのは、与えられた天分に奢ることなく、天分を発揮することを己の義務・使命とし、誠実に忠実に愚鈍に仕事として亡くなるまで邁進し続けたことである。そして、男性、最終的には女性を愛した。その過程でムーミンは生まれ、ムーミンに振り回されつつ、画家、作家として活躍し天分を発揮した。あっぱれな人生に乾杯!といった感である。しかし、辞書のように分厚い本で、読み通した自分も偉い。
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- 感想投稿日 : 2016年8月15日
- 読了日 : 2015年8月25日
- 本棚登録日 : 2016年8月15日
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