「鎖国」とは何だったのか?織豊政権から徳川幕府の成立期にかけて、あれだけ「世界」に開いていた日本が、なぜ国を閉じてしまうことになったのか。この問いに対する答えに、ようやく出会えたという思い。
筆者は、中世までの世界の中心であった「旧いアジア」に対する、同じ辺境として西欧と日本をとらえる。その辺境が世界の中心と出会い、新たな商品が流れ込んでくるという状況に、どう対応したのかを「木綿」を中心に説明していく。イギリス綿工業が原料供給地および製品の市場を環大西洋圏からさらに拡張していくことでインドとわたりあったことと比較し、日本は・・・。「近代世界システム」論に挑戦した刺激的な一冊。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2008年2月10日
- 読了日 : 2008年2月10日
- 本棚登録日 : 2008年2月10日
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