- Amazon.co.jp ・洋書 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9780006755210
感想・レビュー・書評
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DWJ2冊目。Eight days of Luke。タイトルはLukeと出てくるが、主人公はDavid。どういうこと?と読み進めてい行くとすぐDavidがLukeと不思議な形で出会う。
Davidは孤児で親戚の叔父叔母と、その息子の従兄弟とその従兄弟の妻の4人が保護者として生活をしている。ただ、DavidはBoarding School(全寮制学校)に通っているため、帰省するのは休暇期間のみ。久々に帰省したDavidは嫌気がさすほどの親戚たちの辛辣な態度に辟易する。誰も温かく迎えてくれることはなく、いなければいいのにということを言われ、どうやってこの休暇の間過ごすかを考えさせられる。
ひょんなことからLukeという少年と出会う。正体不明。火を操ることもできるし、年齢不詳だし、Davidが友達と仲良くしてるといい顔をしない、など普通の少年ではないなとDavidは思う。それでもDavidは唯一の親友ともいえる彼を誰よりも大切に思い、彼と過ごす時間を大切にする。
Lukeは実は罪を犯したということで追われている。それを何とか守りたいDavidは不思議な世界に足を踏み込みつつも、勇敢に未知の大人と困難を乗り越えてゆく。
Cousin Ronaldの妻であるAstridとDavidの変わりゆく関係はとてもいい。DWJの作品に出てくる大人は皆なんだか自分勝手で嫌な感じに描かれている。その中のごく一部の大人が、子供に対して理解を示し歩み寄ってくれることが多いのかな。子供の視点に立てば、大人はいつも自分勝手で理不尽な存在。いつでもDWJの世界では子供の味方なのだということを実感させてくれる。
英語も簡単だし、短いストーリーなので、あれ、ここどうなの??と突っ込みたくなる点も多々ある。例えばAstridとRonaldは夫婦なんだよね?でも全然夫婦らしさが会話でないなぁとか。あとはLukeの存在が不可思議で、全てのoutputに背景があってそれを大人としては探そうとしてしまうんだけど文章からは見つけられず。でもまぁもしかしたらそれでよいのかもしれない。
1975年に出版された話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
寄宿学校から大おばさんとおじさん夫婦のもとへ帰ってきたデイビッド。(なんかハリー・ポッターみたいですね。)いつもならそのままキャンプなどにやらされるのに、今年はその予定がたたず、そのために大おばたちも旅行をキャンセルして家にいるはめになる。(なんでだろう?)ある日知り合った不思議な力を持つルーク。彼を助けるためにデイビッドは行動することになる。北欧神話をからめたファンタジーです。
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北欧神話