One Hundred Years of Solitude (Perennial Classics)

感想・レビュー・書評

[Withverneさんの感想 · 2012年7月26日]

『エレンディラ』を読んで気になっていた著者の作品。どうせなので英語訳を読んだ。マコンドという地のブエインディア一族の盛衰の様子を描いた一作。愛と孤独、争いと平和、生と死、繁栄と衰退、喜びと悲しみ、様々な対比が見られた作品だったと思う。そして『エレンディラ』同様淡々と有り得ない情景が描写される所が好きだ。特に当主が死んだ時に町中に黄色い小花が降り積もった時の情景と少女が白いシーツと共に天に昇っていった時の情景には感動した。読みきった時には果てしなく思えた壮大なドラマの幕が閉じ、ささやかな寂寥感に襲われた。