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- Amazon.co.jp ・洋書 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9780099478447
感想・レビュー・書評
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夫の目を盗んで、情事を重ねていたサラとベンドリクス。2人の愛は永遠かと思われたのに、その逢瀬はある日突然終わりを迎えてしまう。サラは深く事情を語らず、ただ「愛は決してなくなりはしない」と言葉を残し去っていってしまう。
彼女の心変わりが信じられないベンドリクスは、ある日サラと再会した事をきっかけに、サラが去った理由を探す。そして、雇った探偵がサラが何者かに向けて書いたラブレターを発見した事で、サラに新たな相手がいる事を知る。
グレアム・グリーンの作品の中でも、比較的宗教色の強い作品。普通に読めば、単に中年の男女が浮気をしていた話にも見えます。私は聖女と称される人間は、確かに多くの人間を幸せにする事ができるし、それを行ったが故にそう呼ばれる事になったと思う。しかし、この作品を読んで、それが彼女にとっての幸せであったかは、疑問が残った。
そうしたかったのではなく、必要に駆られて彼女はアガペを持たされ、そしてそれは彼女を不幸にした。そう思えてならない作品です。
私は原作、訳書を両方読んだのですが英語での読書をお勧めします。ニュアンスが伝わりにくい部分がやっぱりあるので。映画は、ちょっと恋愛色が強いので、あんまりお勧めしないかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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