The Third Man and The Fallen Idol (Classic, 20th-Century, Penguin)
- Penguin Publishing Group (1992年7月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・洋書 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9780140185331
感想・レビュー・書評
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タイトルの両作品とも映画化されていますよね。「第三の男」とは一体だれなのか。しかし、どういうわけか、この核心となるミステリーにあまり惹かれない(というより気にならない)ままに読み終えてしまいました。かといって、つまらなかったということはなく、わかりやすい英語で、ぐいぐい読ませます。
個人的には、もうひとつの作品のほうに引き込まれました。「落ちた偶像」とは、語り手の少年にとって信頼と尊敬の対象であったバトラーのこと。カズオ・イシグロ『日の名残り』でも注目されたバトラーという上級使用人ですが、その仕事ぶりからはうかがい知れない一面にイシグロもグリーンも焦点を当てています。舞台は違いますが、2017年のイタリア・フランス・ブラジル・アメリカ合作の青春映画『君の名前で僕を呼んで』を連想しました。どちらもよし。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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