Wuthering Heights (Penguin Classics)

著者 : EmilyBronte

制作 : PaulineNestor 

• Penguin Classics (2002年12月31日発売)

感想・レビュー・書評

[Jumexさんの感想 · 2023年12月21日]

2023年内に読了したい３冊のうちの１冊で、昔から読みたいと思いながらなかなか手がつけられなかった『嵐が丘』を原書で。古典は目読書でも難しいと重々承知も、何を血迷ったかオーディオ版で挑戦してみることに。

嵐が丘をよく知る家政婦のネリーというキャラクターと、ロックウッドという男性間の会話として、過去に嵐が丘に住んでいる住人達に何が起こったのかということが次第に明らかになっていく…という設定がそもそもわかり辛いし、文体が古いのでやはりちょっと聴き辛かった感は否めないけど、イギリスの女優さん Joanne Froggatt がナレーターをしていて (このオーディオでAudible UK's 2017 Narrator of the Year Awardを受賞したらしい) 、臨場感は溢れまくっていた。というか、登場人物のほぼ全員がヒステリックなキャラクターとして描かれている印象が最初から最後まで払拭出来ず、彼らの感情的な (言ってしまえば破茶滅茶な) 言動を朗読で上手いこと表現しているなーとは思ったけれど、世界的にこんなに有名で、1847年に出版されてから今まで古典の代表作として読み継がれてきている『嵐が丘』が、まさかこんな救いようのないドロドロの家庭ドラマだったとは…。漫画『ガラスの仮面』で北島マヤが情熱的な主人公キャシーを演じていたシーンは良く覚えていて、漫画から推測するとすごく魅力的なストーリーなんだろうと思い込んでいたし、このクラシック作品を愛してやまない人達がいるのはもちろん知っているけど、キャシーとヒースクリフを始め、ほとんどの登場人物が自己中心的で病的なほどヒステリック、そして人を傷つけることに対して何も感じていないような性格で、しかもそんなドラマが繰り広げられる閉鎖的な世界観（特に、時代柄、結婚という行為があまりにも簡易的に捉えられているのは仕方ないんだろうけど、個人的にやはり腑に落ちない…）を私は正直好きにはなれなかった。これはもっと読み込むと味が出てくる作品なんだろうか？それとも耳読書だから魅力を感じ取れなかった可能性もあるのか？でも、聴きながらなんだか気分がどんどんと下がってしまうストーリーであったのは間違いない…。それでも、ずっと読んでみたいと思っていた本を読了出来たのは素直に嬉しいと思う。

[mietanmietanさんの感想 · 2011年5月8日]

My graduation thesiswas about this novel. Amazed to find the same solitude scenery as in the novelwhen I visited her hometown.

[bwizu999さんの感想 · 2011年3月19日]

ホラー、恋愛、ホームドラマ等のすべての要素が入っており、ヒースクリフは結局何者でどこから来たか、どのように成しあがったかはわからずに安息してしまう。不明瞭な点が多くあり、ネリーとロックウッドの語りで場面が展開する。1800年頃の作品であれば世に衝撃があるかもしれないが、現代では古典的に過ぎないのではないか。

[aerophyteさんの感想 · 2010年9月9日]

Although it has much more elements worth watching, unfortunately, Emily Bronte's Wuthering Heights is inclined to be regarded as merely an imaginative love romance written by an unmarried woman. Indeed, the novel allows us to find in its text what is called platonic or pure love between a passionate couple; but when observed from a distance, it shows other unromantic aspects - Wuthering Heights is, in a sense, a grotesque complex consisting of harsh views on mankind.

[無花果さんの感想 · 2009年5月10日]

『嵐が丘』
大学時代一番好きだった作品