Daddy-Long-Legs and Dear Enemy (Penguin Classics)

制作 : ElaineShowalter 
  • Penguin Classics
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本棚登録 : 27
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780143039068

感想・レビュー・書評

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  • 『あしながおじさん』を読みおわった(続篇「ディア・エネミ」は未読)。最初は子ども用の本で読んだけど、ペンギン・クラシクスで買いなおして、前半は二回よんだ。やっぱり、二回よむと、すこしはわかるもんだと思う。

    「ブルー・ウェンズデイ」から「マイ・ファースト・ラブレター」まで、書簡で展開される物語がなによりも魅力的なのだが(個人的には卒業後に静かな田舎で暮らしているところの文章がすきだ)、ほかにもいろいろおもしろい点がある。

    1.女子大学生が自分の勉強のことを手紙に書いているので、わりと難しい単語がある。幾何学の用語とか、生物学の用語とか。読んでいるほうも勉強になる。

    2.主人公が孤児院出身のため、基本的な本を読んでおらず、これを埋めるために、マザー・グースやアイヴァンホーからはじめて、たくさん英文学を読む。それで、これをいちいち手紙に書くので、英文学の勉強になる。ジョージ・エリオットが女流作家であるとか、エミリー・ブロンデが『嵐が丘』を書いたのは若いころ(29歳)であったとか(主人公はブロンデを読んで自分には天才ではないと悟る)、『宝島』を書いたスティーブンソンが南海を航海した(なんと、サモアで死んだ)とか、そういうことである。

    3.発表は1912年で20世紀の始めなのだが、自動車とか電話とか電球などがでてきて、こういう技術の普及がわかる。そのほかにもペーパー・チェイス(紙吹雪のカゴもったキツネ役の娘が30分前に出発し、ハンター役の娘たちが追跡する遊び)とか、水泳(ウォーター・タンクという言葉がつかわれている)とか、コメンスメント(commencement 卒業式)のあとにパレードがあったこと、フェビアン協会(穏健的社会主義)の影響など、当時の社会もよく書かれている。

    4.手紙の書き方がよくわかる。なれると、「ディアレスト」で始まっているから良いことがあったのかなとか、「ミスター・スミス」で始まっているから、なにか怒っているのかなとわかる。

    5.たぶん学園小説の初期のものだろうと思う。また、あんまり東洋の文学には少ないと思うが、孤児を主人公にした英文学の伝統にもつながる本じゃないかと思う。

  • I'm rereading this book.
    I want to write a lettar like Judy.

    So, I finished to read it this morning.

  • 子供の頃に世界名作劇場で観た記憶はあるが(あの影の脚の長い長いおじさん)、内容はほとんど覚えていなかった。どこまで書簡形式が続くのだろう?と思いながら読んでたら最後まででした。ちょっと英語が難しかったので2回頓挫したけど、内容はユーモアあり、このように人に感謝を表現するということは大事だなと思い、judyから受け取った手紙をDADDYも楽しみにしながら読んでいたことだろうと思う気持ちになった。

  • 世界名作劇場が大好きでついに洋書に手を出しました。
    全体的に手紙形式だし、凄く読みやすいです。

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