- Amazon.co.jp ・洋書 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9780262632447
感想・レビュー・書評
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プログラムとデザイン。
全く関係ないように見えるけれど、前田ジョンはそれを美しく結び付けた作品を僕らに体験させてくれる。
すこし前になるけど、資生堂のwebでの試みでは、美しい花や面白い時計を見せてくれたし、グラフィックデザインでも、DTPじゃない、コンピューターをデザインに使う方法を鮮やかにみせてくれた。そんな過去の作品は、彼の本、Maeda Mediaで見られる。
一方、この本は、そんなデザインの背景にある、アルゴリズム、コンピュータでしか生み出し得ないデザインを生み出すその手法を、実際にプログラミングしながら、学ぶ事が出来る。
まあ、プログラムを勉強したことのある人にとっては、if文や、for文、ループなんてのは、初歩中の初歩で、この本に書いてある事なんて、役にたたないと思うかもしれない。
でも、プログラミングなんて、一行も書いた事ないってデザイナーさんや、これからプログラムを勉強したいなぁとおもっている人には是非読んで欲しい。プログラムとグラフィック表現を組み合わせて進むこの本は、とても役に立つと思う。本当にプログラムの初歩の初歩から書いてあるから。
そして、その一歩一歩は、自分で書いたコードから、思いもよらなかった絵が生まれ出す。その喜びから、数学的記述から思い描いた動作をする図像を生み出す事へつながって行く。
本当にデザインにコンピュータをつかうことってこういうことなんだ。そして、アルゴリズム、コードが生み出す美しさってこういうことなんだ。
それを、一から手を動かしながら(コードを書きながら)学べる本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示