Down River

著者 :
  • St. Martin's Griffin
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本棚登録 : 3
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780312677381

感想・レビュー・書評

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  • 南部の大きな農場が舞台、ということにまず興味をひかれた。
    さらに、エドガー賞を二度受賞、文学作品のような文章、などと著者の評判も良かったので、図書館で見つけてうきうき借りてきた。(ちなみにエドガー賞がどういう賞なのかはまったく知らない。たぶんポーに関係あるの?・・・くらい)

    うーん、でも、もうひとつでした。
    私の好みからすると、モノローグがやたら感傷的すぎる。にきびに悩む男子高校生の日記のよう。
    キャラクターも非常に類型的で、漫画のキャラみたいに分かりやすい人物ばかり。気になるタイプが一人もいなかった。
    強いて言えば、年季の入ったイージーライダーズを従えた元ヒッピーのサラ・イエイツが少し興味深かったくらいかな。(グレースの本名には笑った。いかにもヒッピーで)

    いちばん期待していた南部の描写も特に印象に残るものでもなかった。
    どうでもいいけど、誰も彼も、いとも簡単に気軽に銃を持ち出して振り回すのにはウンザリした。まったくアメリカ人ってやつは~。

    けど、事件の結末はけっこうビックリした。
    私が推理小説を読み慣れてないだけで、ミステリファンにはごく普通のラストなのかもしれないけども。
    全然関係ないけど、その前の日にドラマ「名探偵ポアロ」の最終回でも「えええええ」と驚いたところだったので、二日連続でビックリしていた。いや、二つはまったく関係ないんだけどね。ポアロさん、ビックリさせてもらったわよ~。

    この本は、さすがにジョン・グリシャムの「Camino Winds」のような辞書いらずというわけにはいかなかったけど、でも、やっぱり凝った言い回しは一切ないので、らくらく読めます。

    多読の素材に推理小説をおすすめされる理由がなんとなく分かってきた。
    文章がシンプルだし、登場人物の感情の動きも、状況説明も、すべて想定範囲内で進んでいくので、分からない単語も意味を推測しやすいし、かつ日常の動作が多いので語彙も必然的に生活に密着したものを増やせます。

    ということで、もう少し推理小説で多読修行するのも悪くないと思った。図書館にもいっぱいあるし。
    私はやっぱり純文学の方が好きだから、あんまりわくわくはしないのだけど。

  • 良い意味で予想を裏切る結末でした。ただ読後感はあまり良くなかったです。英語はそれほど難しくなかったのですが、登場人物が多くて混乱しました。

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