Room

著者 :
  • Picador
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本棚登録 : 12
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780330519922

感想・レビュー・書評

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  • 5才児のJackが語り手として物語が展開していきます。ですから、英語自体はシンプルです。でも子供特有の言葉の誤りがあるので、それになれるのに少し時間がかかるかもしれません。

    監禁状態にあったと言えば、外の世界は自由な世界だと思いがちですが、Jackにとっては違いました。Jackが外の世界を受け止めていくのに時間がかかり、読みながらイライラすることもありました。でも、Noreenや、ドクターは、実際には私以上のストレスを感じながら、このようなケースに対応されているのだろうということを考えて我慢しながら読みました。(我慢して読み進める価値はあります。)

    個人的には、SteppaとGranpaを登場させて、まったく違う感情表現をしているのがうまい。自分の家族がMaとJackのような状況に陥ったら、Granpaのような態度をとってしまうと思います。それではJackが可哀想なので、Steppaのような存在が外の世界への適応を助けてくれるのがよく分かります。

    この作品は、フィクションです。でも、似たようなケースは世界中でたくさん起こっているはずです。そのことを考えると心が痛みました。

  • ブッカー賞候補にもなった話題作。誘拐軟禁された母子の暮らす「Room」が舞台で、子供の視点から描かれる。が、どうもお涙頂戴を意図している様な気がして、好きになれなかった作品。

  • 2010年ブッカー賞最終候補作(だが落選) なかなかにpage-turner!

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