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- Amazon.co.jp ・洋書 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9780330536349
感想・レビュー・書評
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青春時代の怯えを僕はこの本の中に読み取った。どこかに所属することへの怯え、どこにも所属し続けないままでいることへの怯え。奔放なキャンパスライフはそうした怯えを押さえ込むためのつよがりである、と。そんな風にまとめてしまうと身も蓋もないのだけれど、複数のヴォイスを通して浮かび上がってくる80年代アメリカ・アッパーミドルクラスの若者達が抱える虚脱感や救いようのなさには深く「うーん」と唸らせるものがあるのは確かだ。
余談だが、本作には語り手としてLess Than ZeroのClayやAmerican PsychoのPatric Bateman(Seanの兄)が登場する。Clayがホームシックに罹っていたり、PatricがBateman家の家庭事情に振り回されたりしてて笑える。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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