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- Amazon.co.jp ・洋書
- / ISBN・EAN: 9780394281438
感想・レビュー・書評
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Joy Kogawaさんの3作目"the rain ascends"を読みました。日系の苦しみを描いた”Obasan”とは変わって、キリスト教とその伝道師である父親に対する深い愛情から、主人公Millicentが父親の罪をかばい、目をそむけていく。様々な過程を経て、認めたくない「真実」と対峙し、許しや愛とは何か、というテーマを突き詰めていくストーリーです。
聖書からの引用が多くありました。時代設定や登場人物はObasanと異なるものの、テーマとなっている「真実との対峙」、「傍観者の罪」といったものは重なっていました。Joy Kogawaさんは主人公の内面描写がとても多くて、状況説明や風景も内面描写と被せて書いてある部分がとても多いように感じます。
いろいろなことを考えさせられたのでもうちょっとレビューを書きたいんですが、大掃除で疲れすぎていて頭が回らないのでまた気が向いたら書こうと思います。
だけど、日系だから日系の物語を読者から期待されるなかで、全く違う、しかもかなり際どい聖職者の性犯罪を取り扱うストーリーを書くとは、Joy KogawaさんはすごくFearlessな作家だなと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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