Predator (A Scarpetta Novel)

著者 :
  • Putnam Adult
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780399152832

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  • タイトルからして恐ろしいけれど、これは連続快楽殺人犯の脳みその構造、心理などを研究しようという試みについた名称である。当然ベントンは主要スタッフの一人。やっぱり2人はうまくいっていたらしい。シリーズもこれだけ続いてしまうと、というか作者の傾向か、ケイは有名人である。被害者や犯人と彼女が無関係で、事件が起きて初めて関係ができるという設定はもう不可能らしい。だから、死体が語ってくれること、から犯人を捜していくという初期の作品の面白みがほとんど感じられなくなってしまった。今までは彼女が女性であるがゆえに男社会のような警察機構であちこち当たるという問題が主点だったけれど、今はその世界では有名人になってしまったがゆえに利用や中傷の対象にならざるを得ないという問題が主である。これもまた共感が難しいところだ。今作品で唯一うなずけたのは、犯人を作り出した児童虐待の罪だ。連続快楽殺人のほとんどが幼少時に虐待を受けているか、愛のない環境に育っている。だからって誰も彼もが殺人犯になって許されるということではないが、その加害者であった当時の犯人の周囲の人々の責任はやはり追及されるべきである。これは社会問題として提起されるべきことだ。

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