Teaching ESL/EFL Reading and Writing (ESL & Applied Linguistics Professional Series)

著者 : I. S. P.Nation

• Routledge (2008年10月15日発売)

感想・レビュー・書評

[Taro 1003さんの感想 · 2012年5月20日]

ESL：English as a Second language （英語を第二言語とする人々）
EFL：English as a Foreign Language　（英語が外国語である人々）

　理論に裏付けられた読むことと書かうことの実践的な指導法が具体的に示された文献です。筆者が提案するその指導法の結果、学習者が発達すべき力としてfluency development（流暢さの発達）というものがあります。語学学習の鍵となる力ではないでしょうか。例えば、単語を覚えるということはどういうことでしょうか？ある単語をしばらく考えてその単語の定義が言えた。その程度で良いのでしょうか？流暢に読み書きするためには、考えていてはいけないのです。流暢に単語を想起できるようになるまで反復練習をしなければならないと思います。
　
　平易な単語で書かれているので比較的読みやすかったです。また、本書の中には、言語教授にのみ焦点をあてた内容だけでなく教育学的内容、例えば生徒と教師のより良い関係にも焦点があてられており、そういった著者の人間味のある内容だからこそ読みやすくかんじられたのかもしれません。第二言語学習者の学習の進歩・発達、そして本書を読むであろう教師そして教員養成課程にいる学生の援助になればという著者の真摯な姿勢が伝わる一冊です。
★は４．３

Preference
1. Learning to Read in Another Language
2. Learning to Recognise and Spell Words
3. Intensive Reading
4. Extensive Reading
5. Reading Faster
6. Assessing Reading
7. Helping Learners Write
8. The writing Process
9. Topic Types
10. Responding to Written Work
Conclusion
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