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- Amazon.co.jp ・洋書
- / ISBN・EAN: 9780613733755
感想・レビュー・書評
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この本自体はフィクションなのだけれども、
あきらかに1999年に起きたコロンバイン高校銃乱射事件を
もとにして書かれている。
スタイルは小説というよりは、
インタビュー・回想スタイルでかかれている。
メインの二人の人物を知る人々、クラスメート、隣人、教師、
友達、そして本人たちの回想やチャットのシーンも交えながら。
それらの回想などによって、
徐々に事件を起こした二人の男の子の人物像が浮かび上がってくる。
長いこといじめにあってきた二人。
自分の存在価値を見出せずに、
一人は世の中を憎み、怒りに覆われて、
もう一人はこれ以上生きていても意味がないと、
闇に覆われた。
ティーンの抱える心の闇を描きながら、
アメリカの高校のあり方から、
銃社会への問いかけもある。
あっという間に読み終えてしまったけれども、
終わったあとも考えることは色々ある。
実際にコロンバイン高校射殺事件が終わったあとでも、
いまでもいろんなところで銃殺は行われているわけだし、
銃が気軽に手に入る銃社会で、
銃によって命を絶たれるものの数は、
普通の車での事故死より明らかに多い。
子供たちの未来を考えたとき
周りの大人は何ができるのか。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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