The Shadow of the Wind
- Phoenix (an Imprint of The Orion Publishing Group Ltd ) (2005年10月5日発売)
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感想 : 1件
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- Amazon.co.jp ・洋書 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9780753821206
感想・レビュー・書評
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友人おすすめの"The Shadow of the Wind"読了しました。
本好きの本好きによる本好きのための本、っていう感じ。そもそも主人公が本が好き。ほかの人たちもいい人はたいてい本好き。
宣伝やレビューにはマルケスの「百年の孤独」とかエーコの「薔薇の名前」とかが引き合いに出されていましたが、私は個人的には大デュマの「モンテ・クリスト伯」みたいだと思いました(筋が似てるという意味ではありません)。母をなくした少年、忘れられた本の墓場、盲目の美女、元スパイを名乗る乞食、呪われた屋敷、顔のない男…といったおいしい設定が次々登場し、一冊の本を軸に過去と現在の愛と憎しみが絡み合うという、なんていうかものすごくゴージャスな話なのですが、背景にスペイン内戦やフランコの独裁という特殊な状況があるのと、作者の力量のおかげで妙に説得力があり、はまり込んで読めます。
読み終わるのがもったいなかったです。楽しかった…。
(mixi日記より改変転載しています)詳細をみるコメント0件をすべて表示
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