Peril

  • Simon & Schuster Ltd
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9781398512146

感想・レビュー・書評

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  • 著者Bob Woodward氏の過去の著書としては昨今のRageやFearくらいしか知らなかった(読んだ事はない)けれども、ずっと政治ものを追いかけている方のようだ。この本を読み、丹念に関係者の記憶や証言を追いかける彼の手腕にまず感服!
    バイデンが2020年大統領選に出る事を決断した時から物語は始まり、2021年1月6日のthe Capitol insurrectionをある種クライマックスとしながら、バイデン政権立ち上がりまで追いかけていく。トランプとバイデンが台風の目となっている本なのに、彼ら自身というよりかは、彼らを取り巻く人々の目を通して二人を見ている感じ。にも関わらず、ピントがしっかりとこの二人に合っていて、読み進める程に二人の姿がよく見えてくる。
    統参議長Milleyの歴史家的な知見の深さが、この物語を読むにあたっての方向性を与えてくれている。「トランプ現象」と言われたけれども、私たちが目にしたものを、彼個人のパーソナリティの顕れとしてだけとらえてもいいのだろうか。あくまで歴史の大きな緩やかな動きが、彼を通じて姿を現しただけなのではないか…。その疑問があるからこそ、今改めてトランプ政権の終焉を振り返る意味があるのだろう。

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