All-Star Batman & Robin, The Boy Wonder, Vol. 1

著者 : FrankMiller

• DC Comics (2008年7月8日発売)

感想・レビュー・書評

[kokleさんの感想 · 2012年5月7日]

フランク・ミラーは初読でしたが、バッツが怖い…！独特の切り口で初代ロビン誕生を描いています。相変わらず、ジム・リーの絵が美しい。
従来の「孤児になったディック・グレイソンをブルース・ウェインが引き取り・・・」という流れではなく、両親を亡くしたばかりのディックをバットマンが力ずくでぶん獲って誘拐するというストーリー。狂気じみたバットマンの挙動にに身震いしますが、独特の世界感に飲まれてついつい読み進めてしまう。ディックについても、バッツの狂気に巻き込まれたことは、幸か不幸かという展開で、胸がくるしい。
キャナリー、ダイアナ、スーパーマン、グリーンランタン、バブスといった面子も登場。スーパーマンの扱われ方が、ちょっと情けないけど、彼らしいといえば彼らしいのか…。あと、ちょこっと出てくるプラスがかわいい。