Forever

著者 :
  • Scholastic
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本棚登録 : 8
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9781407121116

感想・レビュー・書評

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  • 3巻は、一番物語が深くなってきて、面白かったです。この巻では、登場人物それぞれが個性を発揮してきて、またそれに伴ってSamやGraceたちの状況も変化します。
    特に、Coleが前巻に続き色んな表情を見せていて、引き込まれました。
    やはり最後に急展開が待っていて、ドキドキしながら読みました。

  • 登場人物一人ひとりがとてもせつなく感じるのは、それぞれが苦しみを抱えながらもがきながら懸命に生きているから。それを内包しているからこそ美しい。そしてそれぞれが完璧ではなく、月の満ち欠けのようにかけらになっていて、その不完全さを補い合うような登場人物たちだからでしょうか。2巻では「1巻でのSamとGraceのピュアな物語」がCole とIsabelの登場によって、話が複雑になっていきます。そこから3巻では違和感のあったこの二人の存在がだんだんと溶け込んでいく感じ。Samと対極にあるからこそColeの存在、魅力が感じられます。3巻ではその魅力がMax。ジーニアスColeにしてあの性格。これはファンがつくだろうなあ。物語の展開をほとんどすべて彼が握っている。そしてIsabelの苦悩に共感できるようになっていきます。

    物語も大がかりな事件が押し寄せるのではなく、日常の延長上にふとあらわれるといった感じで淡々と進みます。ともすると退屈になりがちな室内での出来事も、どこかかけていて不安定なぎりぎりのバランスで進んでいくので、先に読み進むことができます。

    先の2巻に比べると、話も複雑でいろいろな要素が絡み、展開も現れます。1巻で森から室内。2巻で室内から森ときたように、最後は「内から外へ」の開放を示唆していきます。

    最終巻らしく、1巻からなんとなく持ち越されてきた「理由」があきらかにされていきます。Samの養父であるBeck
    がこの物語の鍵になっていて、それを開けようとしないSamの代わりのColeの存在が重要ともなっています。おもしろい。そしてクライマックスの最後50ページあまりは圧巻です。ここだけはスピード感あふれる展開。オオカミが走る速度で話が進みます。

  • ポスト「トワイライト」の呼び声が高かったけれど、これで一応完結。(ちょっと疑問が残っているので、ひょっとして続編が出たりして)

    Graceが自分の思いを両親に伝えられてよかったです。それにしても、娘が行方不明で死んだかもしれないから、猫を飼うって…。彼女があまりにも可哀相。

    温度で狼に変化したり、マラリアみたいな病気かもしれないところが新鮮でした。

    どうか続けて邦訳がでますように!

  • Wolves of Mercy Fallsシリーズの3冊目最終巻。
    詩的な感じがして、寒さまで感じるような世界観と、狼男のミステリー。

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