9歳の女の子コララインのお話し。
塞がれているはずのドアが開くとき、大きな冒険それも危険すぎる冒険がそのドアの向こうにある。
扉をへだてたもう一つの世界にいる、別のパパとママ。コララインの本当のママパパにはちっとも似ていない。
けれども、とても似ていると思ってしまう。ここで暮らしてもいいかとも。
こちら側(真実)の世界では、雨で外では遊べない。
引っ越したばかりの家で友達もいない。新しい学校への不安もある。ママとパパは仕事ばかりでかまってくれない、そんなコララインの心の中は不満でいっぱいだ。
その心の隙をつくように、扉があらわれるのだ。
別のパパママの方が自分を愛してくれるのではないかという錯覚をおこしかけたコララインだが、別の世界で起こっている魔女の策略に気づくことになる。
それから、9歳の知恵と行動力でもって魔女と戦う。
短い小説だけれど読み応えあり。