They All Saw a Cat (Brendan Wenzel)
- Chronicle Books (2016年8月30日発売)
- Amazon.co.jp ・洋書 (44ページ)
- / ISBN・EAN: 9781452150130
感想・レビュー・書評
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なかなか面白い趣向の絵本だった。
同じ1匹の猫が、見るものによってそれぞれまったく違って見えることを描いている。
人間の子どもには普通の猫に見える(この普通も、じつは普通ではないのかもしれない)。
犬には細長い、ナナフシみたいな猫に、
キツネにはすべてが丸っぽい猫に、
金魚にはただ巨大な得体の知れない生き物に、
ねずみにはただ恐ろしい怪物のように、
蜂にはスーラの点描画みたいな猫に、
鳥にはシマシマの背中と赤い首輪が見え、
ノミには林のように見え、
蛇にはカラフルな猫に、
スカンクにはモノクロの猫に、
ミミズは地中で猫の気配を感じ、
コウモリには白い斑点の集まりに見える。
でもみんな同じ猫を見ている。
最後はこうしめくくられる。
「(猫は)水辺に歩いていって……
それから猫が何を見たか想像できる?」
そして水面をのぞきこむ猫と、水面に映る猫の顔がしっかり描かれているのだが、強いて言えばここは想像させてほしかったな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
interesting
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猫が歩いています。男の子が見た猫、犬が見た猫、蜂が見た猫、コウモリが見た猫。みーんな同じ猫を見てるけど、みーんな、みーんな違う。他人の視点で見る世界の多様さってすごい。見え方、見る方向が違うと世界って本当に様々な姿を現すよな。という事をツラツラ考えてしまいましたよ。
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同じ猫をいろいろな動物が見てみると…。素晴らしいイラストで、へ~えっ!という驚き満載です。