The End of the Affair (The Classic Collection)

著者 : GrahamGreene

• Brilliance Audio (2014年10月28日発売)

感想・レビュー・書評

[johnnycakeさんの感想 · 2019年9月26日]

時は第二次世界大戦直後、かつての不倫相手サラの夫ヘンリーにひょんなことから再会したヘンドリックは、サラが何故自分から離れて行ったのかを考え始める。そして、探偵を雇ってサラの「今の恋人」を探ろうとするのだが、その結果は意外なことに…。わかりやすい英語に謎解きの要素もあってすらすら読めた。同じカトリック作家の遠藤周作は「沈黙」で神の存在を信じたいのに信じられなくなった神父を描いたけれど、この作品は、神の存在を信じたくないのに、信じざるを得なくなった人たちを描いている。