First Person Singular: mind-bending new collection of short stories from the internationally acclaimed author of NORWEGIAN WOOD
- Vintage (2022年4月5日発売)
- Amazon.co.jp ・洋書 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9781529113594
感想・レビュー・書評
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うーん、頑張って読んだけど、
女性の容姿への言及がしつこくてミソジニーとルッキズム全開では?
状況の直接的な説明も多い。
解釈が甘いって言われそうだけど。
以前日本語で読んだことがあるのだが最後の短編だけ覚えていた。
痛快だからかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今年5月にイギリスを旅行していた際に訪れたBathにある素敵な本屋さん"Topping and Company Booksellers"にて、自分用には"84, Charing Cross Road (by Helene Hanff)"のペーパーバックを選んだんだけど、パートナーが読みたがっていた村上春樹によるこの短編集もその時に一緒に購入。彼が読み終えてから私に譲ってくれたものをずっと放置していたけれど、やっと読めた。村上春樹の本は今までにも日本語・英語の両方でちらほらと読んできているけど、恐らく私よりもパートナーの方が村上作品は読んでいるような気がする。かなり前に同じく彼に譲ってもらった"Norwegian Wood"のペーパーバックも部屋に積んであるままで、いつも横目で眺めているだけだけど、そっちも早いとこ読まないとなぁ…。
村上春樹が手掛けた全作品を読んだ訳でもないし、大ファンな訳でもないけれど、彼が作り出す村上ワールドはいつも、普段の生活の中に不可思議なもう一つの世界が紛れ込んで、溶け合って、凄く独特な空間を生み出している…といったイメージ。村上春樹ファンにとっては、こういった世界観がたまらないんだろうな。この短編集も日常に不思議な要素が合わさったストーリーが収められていて、個人的には、温泉街の小さな旅館で働いている、人間の言葉を喋る猿の話("Confessions of a Shinagawa Monkey")と、見た目は醜いがなんとも言えない魅力を持った、音楽の知識が豊富な女性の話("Carnival")が印象的だった。村上春樹が音楽好きで、ジャズやクラシックの知識が実に豊富だということも容易に伝わってくる。そして、村上春樹の本の英訳版を読んで毎回思うけど、訳された英語はいつもシンプルで読みやすく、英語学習者にもってこいの教材になり得るんではないかとも思ったり。さて、"Norwegian Wood"はいつ読めるだろうか…。