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- Amazon.co.jp ・洋書 (48ページ)
- / ISBN・EAN: 9781557423627
感想・レビュー・書評
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19世紀のAmerican Rennaissanceを代表する作家、Nathaniel Hawthroneの最初期の短編作。
ホーソンの祖先は魔女の処刑を取り仕切っていた。物語の背景にある魔女狩りや黒ミサは、そのことから来るホーソン自身のトラウマや罪悪感と結びついている。
尊敬する師匠、両親そして妻までもが黒ミサに出向いていた夢を見て以来、生涯誰も信じなくなってしまった主人公ブラウン。
どんな人間にも、自分の中にさえ、悪の部分があるということを、私たちは大人になっていく過程の中で気づかされる。その現実を乗り越え、受け入れることで人は大人になっていく。頑なに悪を拒み周りの人間に心を許さず生きていけば、人は周囲の人間から孤立してしまい、絶望の人生をおくる。人間に潜む悪を認めることができなかった人間の末路が描かれている。
とても内容が深く、難しい物語だった。作者の意図がつかめるて初めて共鳴できる作品。裏の意味の解釈を学ぶまでは、なんだか不可解な物語でもやもやした。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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