Whose Body?: A Lord Peter Wimsey Mystery
- Warbler Classics (2019年9月3日発売)
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- Amazon.co.jp ・洋書 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9781733561686
感想・レビュー・書評
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ピーター・ウィムジイ卿シリーズ1作目。身元不明の死体がピーター卿の知り合いの家で見つかり、ピーター卿が事件捜査に関わることになる。シリーズ1作目なのだが、ピーター卿は既に貴族探偵として名前が知られているという設定。理詰めで事件を解決していく様子も面白いのだけれど、巻末に卿の叔父が書いたとされる卿の略歴が出ていて、これがなかなか面白かった。100年前の作品だから、トリックなどはその後のあまたの作品にもみられるものなのだけれど、当時のイギリス貴族の置かれた状況や警察の様子などが面白い。
この作品ではユダヤ系イギリス人が行方不明になるのだが、ユダヤ人への偏見は結構露骨に書かれていて、現代だったら絶対クレーム来る案件なんだが、100年前はこういう偏見も一般的だったのだろうし、作品中に差別用語や偏見があっても検閲されなかったのだろうと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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