The Redemption of Time (A Three-Body Problem Novel)

著者 :
  • Head of Zeus
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9781800248977

感想・レビュー・書評

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  • The Three Body Problemシリーズの4冊目かと思ったら、違う作家によるサイドストーリー。本編はあくまでも3巻目で終わっている。ファンによるストーリーで、主役はYun Tianming。本編で詳細は触れられなかった、Yun TianmingとTrisolaransがどのように過ごしたのかとか、最後のPlanet BlueでAAとどのように過ごしたのかとかが語られる(あくまでファンによる妄想だけど)。その後の宇宙についての話も出てくる(あくまでファンによる妄想だけど)。
    本編からの世界観は引き継いでいるけどやっぱりご本家はこうは書かないだろうなという感じの内容ではあった。本編は2巻も3巻もすごいなと思った。2巻のcurseとか3巻のcurviture propulsionとかめっちゃ興奮したんだけどな。。。この本はそういうのがなかったので星3つ。

  •  三体シリーズを読み切って、喪失感に陥ってしまった読者への救済のような作品。作者はシリーズの原作者とは異なり、いわば同人作品(二次創作)である。とはいえ、英語翻訳まで出版されるだけあって原作への惜しみない愛が感じられ、原作最終巻である意味すっ飛ばされてしまったエピソードを丁寧に補完している。
     あれだけのスケールの作品なので、他にもスピンオフ的な作品は出現しうるし、実際に作者も、数多に作られた二次創作の中でも発表したタイミングが良かったために本作が注目を浴びた、と控えめなコメントをしている。しかし、本作はただただ、「こうだったら良いな」というファンの願望を叶えるためだけの物語に終始せず、そこから一段(あるいは二段)跳躍して見せるような展開を用意している。それでいて(少なくとも僕には)あくまで「三体」の世界として外れてしまわず、ファンとして興醒めすることなく読めたのが嬉しかった。
     最後の最後には、原作者なら絶対に書かない同人感が顔を出したものの、それはそれでいいでしょ、と思ってしまうほどに面白かった。シリーズファンにはおすすめ。

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