Think Like a Freak: Secrets of the Rogue Economist

  • Allen Lane
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 8601404198557

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  • 『ヤバい経済学』、『超ヤバい経済学』に続くシリーズ第3作(邦訳は、『0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる』)。


    最初の2作は、「経済アプローチ」に基づいた以下の簡単なアイデアを解説したものでしたが、本作は一歩踏み込んで、(余りにも読者からお悩み相談の問い合わせが来るので)「偶には役に立つかもしれないアドバイス」を試みたものです。

    「インセンティブは現代生活の基礎」

    「何を測るべきか、それをどのように測るべきかを判れば、複雑な世界をより簡単にすることができる。」

    「社会通念は大抵間違っている。」

    「相関関係は、因果関係と同じではない。」


    第1章 イントロダクション Think like a Freakとは?

    我々は、バイアスに左右されやすく、(忙しいので)普段の考え方を考え直したりしない。

    なぜサッカーワールドカップのPK戦で正面に蹴らないのか?なぜキャメロンは、モラルハザードが起こるのにNHS(英国健保制度)をタダのままにするのか?



    第2章 知ったかぶりをするインセンティブが強すぎるので、素直に実験してみよう。

    サージェント先生登場!Ally Bank TV Commercial, 'Predictions' Featuring Thomas Sargent 



    第3章 問題自体を再定義してみたら?

    早食い選手権をスポーツに変えた”フードファイター”小林尊氏登場!http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E5%B0%8A 



    第4章 根源的な原因を探ろう



    第5章 子供の様に考えよう 小さな問題から考えよう、当たり前のことを恐れるな、好きなことをやろう



    第6章 赤ん坊にキャンディをあげる様に、インセンティブを考えよう

    インセンティブの種類、方向&量によって人は違った反応をするので、顕示選好で何のインセンティブに反応するかを見極めよう、フレーム・ワークを変えよう、Operation Smile http://www.operationsmile.org/ の話は、『その問題、経済学で解決できます。』の方が詳しいです。



    第7章 メカニズム・デザインを考えよう⇒「シグナリング・ゲーム」で「分離均衡」を作り出そうhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0 

    具体例として、ソロモン王のディレンマ、ヴァン・ヘイレンのツアー契約、中世の神明裁判、Zapposの採用制度、イスラエルの秘密弾丸工場、ナイジェリアからの詐欺メール、英国銀行のテロリスト発見アルゴリズム



    第8章 聞く耳をもたない人を説得する5つの方法



    第9章 止めることの利点

    埋没費用の誤謬~現状維持バイアスによる機会費用の無視 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9F%8B%E6%B2%A1%E8%B2%BB%E7%94%A8 

    Freaknomics Experiments https://www.freakonomicsexperiments.com/ の紹介。悩みをコイン・トスで解決してくれます。


    尚、BusinessWeek では、第9章のアドバイスに従って、もう止めたら?(第7章のいナイジェリアからの詐欺メールの話は褒めてますが。)と酷評されてますw

    http://www.bloomberg.com/bw/articles/2014-05-08/book-review-think-like-a-freak-by-steven-levitt-and-stephen-dubner

    確かにインパクトは、段々落ちて行ってますが、何もそこまでdisらなくても。。とは思いますが。



    ↓と言われつつ、今月第4弾が出版されましたw

    When to Rob a Bank: ...And 131 More Warped Suggestions and Well-Intended Rants

    http://www.amazon.co.jp/dp/0062405330/ref=wl_it_dp_o_pC_nS_ttl?_encoding=UTF8&colid=3JY0P3ZPCG6U4&coliid=IKEZUJ54FDPBO 

  •  「ヤバい経済学(Freaknomics)」と「超ヤバい経済学(Super Freaknomics)」の著者の最新作。そのタイトルは、「変人のように考える」freakには、「気まぐれ(な行動、考え)、変人、~狂」と言った意味がある。この人たちのような発想を持つには、頭の中身を柔らかくして常識の枠を外すことが必要になる。

     第2章に英語の中で最も難しい3つの単語で出てきたのは中学生でも知っているモノだった。それは「I don’ know」だ。「どうして」と思ったが、人は成長するにつれて子どもと違って知らないことを知らないと正直に言えなくなる。見えや体面と言った大人になると付きまとってくるものに振り回されてしまい、つい知らないことでも知ったかぶりをしてしまう。「ありのままで~♪」とはいかない大人の事情を反映している。

     第3章の「あなたの問題は何?」では、アメリカのホットドック大食い大会で優勝経験のあるあの日本人が取り上げられている。その理由は、他のフード・ファイタ―と違った視点で試合に臨んで優勝したことが話題になっている。優勝の裏にはそんなことがあったのかと思った。ただガツガツ食えばいいわけではなかった。

     視点を変えて物事を考える頭の体操に読むと少しは頭の中が柔らかくなった気がした。発送の柔軟性と若さはいつまでも保ちたいからなあ。

    Freaknomicsのサイト(英語)

    http://freakonomics.com/

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