古典ギリシア語初歩

著者 : 水谷智洋
  • 岩波書店 (1990年11月27日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000008297

古典ギリシア語初歩の感想・レビュー・書評

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  • いろいろな意味で面白い古典ギリシア語の文法書。利点は後ろに動詞変化表がついていること。ギリシア語の変化は覚え切れませんから…
    欠点は色々あります。「書け」「覚えよ」「訳せ」等の高圧的な命令口調・独習用なのに訳の答えはなし・大学の教授曰く間違いが直っていない等
    しかし、このような欠点も変化表の使いやすさを考えれば楽しめるものだと思います。

  • 文法の復習に、と思って日本から持ってきた。僕がギリシア語を始めた後に出版されたので、使ったことはなかったのだが、数年前に買って放ってあった。この一ヶ月で一通り目を通して、練習問題を解いてみた。

    この教科書についてはいくつかのサイトで批評されていて、中には手厳しい批判もある。僕自身が通してやってみて思ったことを書いておこうと思う。

    1,ギリシア語の勉強を始める人は、間違いなく古代ギリシアの何らかの著作を原文で読みたいと願う人たちだから、かなり早い段階から練習問題に原文の引用が現れるのは励みになっていいと思う。だが、原文に忠実になるあまり、未習の文法事項や複雑な語形がしばしば現れて学習者を苦しめているはず。

    2,練習問題はすべて希文和訳だが、短すぎて訳がわからんものもあるが、1課ごとにまとまった長文があって楽しめる。

    3,文法事項の説明のまどろっこしさにはウンザリした。専門書に書いておけばいいようなことをどうして入門書に書くのか。また文法用語の多くが英語で記されているが、それがどういう意味なのか書いてないのはかなりひどい。

    4,語彙集に記載されたギリシア語の単語に対する訳語が貧弱で、練習問題を語彙集にある日本語を使ってもさっぱり文意が通じないことしばしば。辞書を引き直さなければならない。

    5,mi動詞の学習がかなり前に来ている。これは僕の知る他の教科書にはない特徴。

    というわけで、大学の教科書として先生について説明を受けながら進めるにはいいのかもしれないが、突然「テレス読みたい!」と発奮しても、自習には全く向かない。『Curious G.』にあるとおりその気になった方はケンブリッジの『Reading Greek』をどうぞ。

  • 授業で使用したテキスト.一通り終えてほっと一息.とはいえ,まだまだパラダイムの呪文は唱え続けなければならない.本文中の解説では双数を省略しているのでその分気が楽.あとから覚えると良い,というスタンス.思い出の本となる前に,まだまだしておかなければならないことが残っている.

    この本で独習するのは難しいと思う.パラダイムや文法事項は他のものを援用すれば良いとして,解説中の間違いには気付けない.それに,練習問題(希文和訳)が巻末の語彙集だけでは解けず,初級者泣かせ.撰文は断片からが多く,前後の文脈がないと何のことか分からないということがしばしばあった.これは教えてもらえる人がいればすぐに解決するが,独習では一々翻訳を探し出して確認する必要がある上,邦訳がないものも多々ある.練習問題の文章は面白いものが多かったが,その底意を知るには幅広い知識が求められるゆえ,自力でそこまでこだわってやり通すのは難しいと思う.それゆえ,授業のテキストとしては適しているとしても,独習にはちょっと厳しいような印象を持つ.

  • 眠れる。ギリシャに行くと古典の知識はそんなに使えないことを知ってショック。海見て、タラッタタラッラとか言ってみたい。

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